多様化するデザイナーのキャリア、いま必要な視座とは。「Design Perspectives」ReDesigner・designing共同で開催

過去数十年を振り返っても、今後数十年を見据えても、デザイナーを取り巻く環境は大きく変わり続ける。

無論、社会全体が変化しているゆえという側面もあるが、デザインを取り巻く状況は(あくまで主観ではあるが)相対的に見ても大きく変化し続けているのではないだろうか。

デザインという職能に期待される役割が恐ろしいほどに広がる一方で、そこで価値発揮できるか否か、すべきか否かの議論は継続して存在する。技術革新によって次々と新たな視覚表現が生まれ続けてきた一方で、今後表現自体がAIによって一定代替される可能性も言及されている。

無論、未来を読むことなど不可能だが、デザインを取り巻く状況は、数年後も、十数年後も、今とは全く異なる姿になっているのではないだろか。

同時に、デザイナーの働き方、キャリアについても変化が求められる。新たな技術の獲得・習得が求められ続けたのはもちろん、必要な知識や経験、視座も変わり続け、働き方の選択肢も増え続ける。ことIT領域に携わる方であれば、周りの知人を見ても明らかだろう。

変化し続ける社会の中、いまを生きるデザイナーは、いかにその道筋を切り拓いていけば良いのか。その問いに対し、多少なり視点を届けられないか——その想いのもと、今回デザイナー向けキャリアサービスを展開するReDesignerと共催という形でイベント『Design Perspectives』を開催する運びとなった。

Design Perspectives -不確実な未来を切り拓くキャリア観-
https://lp.redesigner.jp/design-perspectives
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プログラムは大きく3つ。トークセッションが2つとLTで構成されている。

1つ目のトークセッションは「スタートアップ一人目デザイナー」がテーマ。

この文脈自体は数年前から話題に挙がっているが、国内のスタートアップトレンドが2週目に入り、「一人目」として活躍される方々の価値発揮もより洗練されたり、精度が高くなってきている印象がある。その現在地を紐解くのが本セッションだ。

なお、designingでも過去に「一人目デザイナー」にフォーカスした特集企画をCULTIBASEと共同で展開している。こちらも是非参考にしていただきたい。

2つ目のトークセッションは「デザイン会社と事業会社の越境」がテーマ。

これも、丁度近年増えつつあるトピック。デザイン会社で経験を積んだ後、事業会社へと環境を移すデザイナーが増え続けている。その意思決定自体は諸条件を鑑みたり、より一つの“コト”へコミットしたいという思いから考えると納得感がありつつも、実体として「パフォーマンスの出し方」は異なるはず。その差異はどこにあるのか。

また、逆に昨今「事業会社からデザイン会社」へと移る(戻る)人も現れつつある。そこでの意思決定や意図も今後のデザイナーにとっては視座になるのではないか。そうしたトピックを紐解く予定だ。

LTに関しては本イベントにスポンサードいただく企業が登壇予定。ただ、こちらも、各企業で活躍される方の「リアルなキャリアストーリー」を共有いただければと考えている。トークでは複数名による会話で立体的に扱うテーマを捉えていくが、LTでは一人を深掘るコトでよりリアルなキャリア観が見えるのではないかと考えている。

なお、本セッションは渋谷ヒカリエ8/をお借りし、オフラインのみでの開催となる。定員は100名。席に限りがあるため、抽選という形ではあるが、ご関心のある方は是非以下よりお申し込みいただきたい。

Design Perspectives -不確実な未来を切り拓くキャリア観- (2023/09/07 18:00〜)
https://redesigner.connpass.com/event/291646/
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開催概要

Credit
小山和之

designing編集長・事業責任者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサルでの編集ディレクター/PjMを経て独立。2017年designingを創刊。2021年、事業譲渡を経て、事業責任者。

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