“よいものづくり”を生む「場」を立ち上げる、東京ローカルの実践者たち——大谷省悟×小柴美保×大西真平

「場」や「コミュニティ」の存在は、ものづくりに携わる人々のクリエイティブの源泉として重要な機能をはたすことがある。アトリエやスタジオ、ギャラリー、アーティスト・イン・レジデンス、コワーキングスペース……いつの時代も創造的な場やコミュニティを求めてクリエイターは集まり、多くの才能が輩出されてきた。

そうした“よいものづくり”につながる場の創出を目指し、2022年秋に始まったデザインプロジェクト「Featured Projects」。今年4月に開催されたデザインフェスティバル「Featured Projects 2023」では、2日間で4800人以上のデザイナー・クリエイターが来場。その盛況から2024年5月の第2回開催が決定している。

“そうぞう”からはじまる3日間、領域横断型のデザインの祭典「Featured Projects 2024」開催決定。スポンサー企業の募集を開始
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そんな来期の「Featured Projects 2024」に向けて、今年10月「場」「コミュニティ」をテーマとするスピンオフイベント「デザインコミュニティの現在地#2」が開催された。Featured Projectsを主宰する後藤あゆみ、相樂園香の両名をモデレーターに、301 Inc.の大谷省悟、Mirai Instituteの小柴美保、グラフィックデザイナー/アートディレクターの大西真平の3名がゲストスピーカーとして登壇。「クリエイターと紡ぐ、東京ローカルの場と魅力」というテーマで対談した。

クリエイターの集まる場を創出する実践者たち

イベント会場となったのは、2023年8月に開業した池尻大橋の「大橋会館」。築48年の同名の建物をリノベーションして生まれたこの複合施設には、カフェ・ワインバー・レストラン、ストア&スペース、シェアオフィス、ホテルレジデンス、サウナなど、さまざまな機能が融合。オープン以来、クリエイターの間で話題を呼んでいる。

この「大橋会館」のプロデュースを手掛けたのが、本イベントの登壇者のひとりである大谷省悟だ。氏が代表を務める301 Inc.は、人や意味を起点にブランドや場のプロデュースを手掛けるクリエイティブ集団だ。その対象はクラフトジンや豆乳、チーズなどのモノから、「大橋会館」や代々木上原の複合施設「CABO」、自社運営のカフェ&バー「No.」などの場所や都市まで、実に多岐にわたる。

大谷「自分たちは“文化とビジネスの交差点”というテーマを持っていて、そのどちらにも偏りすぎず、その中間の領域をいかにして開拓していけるかを考えながらやっています。

基本的には0→1のフェーズを担当することが多いのですが、ビジネスの世界で軽視されがちな『人』という係数を起点としながらも、人が関与する部分をいかに属人化させず仕組みを導入するか、ということを考えながらプロジェクトを立ち上げています」

301 Inc. プロデューサー/CEO 大谷省悟

一方、シェアオフィスという切り口で、多様なクリエイターの集まる場を創出し続けてきたのが、Mirai Instituteの小柴美保だ。もともと金融業界にいた小柴は、IDÉE創業者の黒崎輝男との出会いを通じてキャリアを一転、以来10年以上に渡って、中目黒、永田町、渋谷、馬喰横山に拠点を構えるワーキングコミュニティ「MIDORI.so」の立ち上げに携わってきた。

また近年では、三菱地所のシェアオフィス「Inspired.Lab」や吉祥寺のコミュニティ型ワーキングスペース「SkiiMa」の運営も手掛ける。まさに、ワークスペースにおけるコミュニティづくりのプロフェッショナルだ。

しかし小柴本人は、2012年にMIDORI.soを立ち上げた当初、「コミュニティをつくるつもりはまったくなかった」と、当時の状況について語る。

小柴「最初から明確なビジョンがあったわけではなくて。『中目黒にある緑のもじゃもじゃの建物が面白そうだから、何かやりたい。でも、自分たちで借りるには賃料が高すぎる』という話から、シェアオフィスをつくることになりました。当時はまだ、シェアオフィスという概念自体が全然浸透していませんでしたが、フリーランスや副業という考え方が一般化していく中で、働き方も多様化していくのではないか、という漠然とした想定がありました。

MIDORI.soをつくっていく上で、自分の中のモデルになっているのは、イギリスに留学していたときの寮のリビングルームです。性別、国籍、年齢のさまざまな人々が同じリビングルームにいて、いろんな話をしている。その空間がすごく面白くて、MIDORI.soにもみんなで集まって話せるような環境をつくれたらと、各拠点にはラウンジとキッチンを置きました。そうして、同じ場を共有する人たち同士が仲間になっていった結果、自然にコミュニティができあがっていきました」

Mirai Institute株式会社 代表取締役 小柴美保

そして、アートディレクターとして、大橋会館とMIDORI.soの両施設に関わっているのが、デザイナーの大西真平だ。大西は広告、書籍、商品パッケージ、アーティストグッズ、PARCOやLOFTなどの企業とのプロジェクトから、兜町の複合施設「K5」のような「場」のクリエイティブまで、ジャンルを問わず幅広い領域で活躍してきた。

そんな大西にとって「MIDORI.so」は、まだ駆け出しのデザイナーだった頃に入居して以来、クリエイティブに関わり続けてきた原点とも呼べる存在だという。

大西「もともとIDÉEの黒崎さんとはよく仕事をさせて頂いていて、『MIDORI.soというシェアオフィスをつくるから、ロゴをつくって』と言われたんです。ロゴをつくったら今度は、『入居しなよ』って言われて……(笑)。それ以来、MIDORI.soに入居しながら、なんとなくクリエイティブにも関わり続けています。なので、MIDORI.soに関しては、『アートディレクションをやって』とお願いされたわけではありません。

イラストも自分で描くし、エディトリアルも自分でやる。いわゆる正統派のグラフィックデザイナーからはかなり外れると思いますが、いろんなご縁があって、大橋会館や兜町の再開発プロジェクトなど、場に関するクリエイティブにも関わらせていただいています」

グラフィックデザイナー/アートディレクター 大西真平

「多様なカルチャーの混在」を施設として体現する

場のクリエイティブは、その場が存在する地域の個性や特性と切っても切り離せない関係にある。だとすれば、大橋会館とMIDORI.soを手掛けたクリエイターたちは、それぞれの地域のローカル性をどのように捉え、空間プロデュースに反映してきたのだろうか。

まず、大橋会館のプロデュースを手掛けた大谷は、同施設のある池尻大橋エリアの魅力は「インディーズ感」と「多様なカルチャーの共存」にあると語る。

大谷「はじめの頃は、『ユニーク』『クリエイティブ』というイメージが池尻大橋にはありました。しかしそこから、大橋会館の立ち上げに携わる中で、徐々に得られてきた印象を一言で表現するならば、『インディーズ感』になるでしょうか。

池尻大橋の人々は、渋谷に近いけれど、“ど真ん中”ではない。自分たちの理想みたいなものを持っていて、あえてメジャーには近づかないでいる。だけど、完全に自由なスタイルというよりは、社会の評価やプレゼンスのようなものをうっすらと気にしてもいる。言葉を選ばずに言えば“ひねくれている”というか、良い意味で“大人になりきれない”というか……(笑)。でも、だからこそユニークだし、やりたいことをやっているからこそ、クリエイティブという言葉が想起されるんだと思います」

また、「ユニーク」「クリエイティブ」だけではなく、多様なカルチャーの混在を受け入れている点も、池尻大橋というエリアの特性の1つだという。

大谷「たとえば、朝の池尻大橋駅には、学生からスーツを着た会社員、モデルのような人までさまざまな人が同じ空間にいます。それってけっこう特殊なことだと思うんです。渋谷からの同心円上にあり、私たちの拠点がある代々木上原と比べても、池尻大橋の雰囲気はやはり独特だと感じますね」

大橋会館は、そんな「池尻大橋のユニークかつクリエイティブな雰囲気と、多様なカルチャーの許容を体現する施設」だ。しかしこのセンテンスは、最初からコンセプトとして掲げられていたものというよりも、「結果的にそうなった」ものであるという。

大谷「実は、大橋会館をつくる上で、あえてコンセプトというものを定めていないんです。一般的に、いわゆる建物の開発においては、大きなコンセプトをつくってそれに沿う人を巻き込んでいく方法を取ります。しかし、そうするとだいたいどこも似たような建物になってしまうと思うんです。

トップダウン型のやり方ではなくて、もうすこしクラフトな思考で、建物をつくってみたい。そう思って、大橋会館のプロジェクトではあえてコンセプトを定めず、曖昧で抽象的な会話をぬるぬると繰り返しながら、メンバーの感覚をすり合わせていきました。それが結果的に、池尻大橋らしさである『ミクストカルチャー』の体現にも結びついていったのだと思います」

Featured Projects共同主宰 左:相樂園香、右:後藤あゆみ

とはいえ、コンセプトを決めず「対話」を通じてつくり上げたからといって、それは何一つプランがなかったことと同義ではない。大谷は、地域と接続した施設をつくるための方法論として、以下のような骨子があったのだと語る。

大谷「まず、1Fに求心力のあるお店を入れて、地面をホールドします。大橋会館の場合は、日本橋の人気カフェベーカリーParkletを手がけるTerrainの新店舗『Massif(マッシーフ)』が入っていて、朝昼はカフェとパンを、夜はしっかりとしたコース料理を食べられます。また、日米に拠点を構えるクリエイティブアソシエーション『CEKAI』のストア&スペースもあって、大橋会館のオフィシャルグッズも買えます。

次に、それぞれのフロアが分離しないように、チームアップと関係性構築によって、『縦』をつなぎます。2Fと3Fにオフィス、4Fと5Fにホテル&レジデンスとサウナが入っており、設計者も複数関わっているのですが、いずれもネームバリューで選んだのではなく、人と人とのつながりによって、この構成になっています。

『縦』の次は『横』、すなわち地域との接続です。2枚目のスライドにある『L』は、もともと何らかの形で池尻大橋周辺に関わっていたローカルなメンバーを表しているんですが、そういった人を半ば意図的にチームに巻き込むことによって、中のメンバーをしっかりローカルとつなぎました」

何を計画し、何を偶然に任せるか。これは、「場」に携わるあらゆるクリエイターのぶつかる悩みだろう。その点、「人」を起点にフロア間やローカルとの接続を行いつつも、対話を通じてその場で生まれたものを取り入れながら創り上げていくのが大谷のアプローチだ。

クセのある立地と建物が、クリエイターのコミュニティ基盤に

コンセプトを決めてディレクションをするのではなく、そこに集まる人々から自発的に生まれてきたものをもとに、クラフトな思考で「場」を創り上げていく。それが結果的に、エリアの魅力にも結びついていく——大谷によって語られた大橋会館の場づくりのプロセスは、「緑のもじゃもじゃの建物で何かやろう」という話から有機的に拠点を増やしてきたMIDORI.soの発展プロセスに、まさに通じるものがある。

最初の拠点である「MIDORI.so NAKAMEGURO」の開発当時の様子について、大西は以下のように当時を振り返る。

大西「もともとはほとんど廃墟で、近所の人が『あそこはやべえよ』とお化け屋敷にしていたような場所なんです。物件情報が出ていたわけでもなく、『電気メーターが回っているから誰か居るだろう』とピンポンしたら大家さんが出てきて。『勝手にリノベーションするので安く貸してください』と、不動産業者も通さず大家さんと直接契約して……。そこを当時の若いメンバーたちを中心に、自分たちでペンキを塗りながら、オフィスにしていきました。僕は手伝ってないですけど……」

このようにして、半ば偶発的に生まれた「MIDORI.so NAKAMEGURO」は、渋谷からも中目黒からも徒歩10分以上の場所にある。オフィスとしては、はっきり言って不便な立地だ。しかし、小柴はこの「不便さ」が、結果的にデザイナーやクリエイターのディープなコミュニティ形成につながったのではないかと考察する。

小柴「デザイナーの人たちって、そんなに外に行かなくて、座って仕事ができる。だから、彼らにとっては立地があまりネックにならなくて、結果的に多くのデザイナーやクリエイターが集まるようになったんじゃないかと思います。また、閑静な高級住宅地の中にある異質な建物なので、知っていなければまず入ろうとは思わない。だから、基本的に口コミで広がりましたし、外国人の利用者からも『〇〇に聞いたんですが……』という問い合わせが多いですね。あとは、3Fにギャラリーが併設されているので、そこから働きたいと思ってくる人以外からのオフィスの認知につながることもあります」

大西「海外から来た人が、毎年特定のシーズンだけ利用するようなケースもあるんですが、けっこうすごい方が来るんです。たとえば、フォントをつくって、それを売って世界中を旅しているノエルというスイス人のタイポグラファーが、毎年桜の季節にデスクを借りてくれている。そういう人と出会えるのも、MIDORI.soの大きな魅力ですよね」

もともと拠点を増やすつもりではなかったものの、じわじわとMIDORI.soの評判は広まっていき、現在は中目黒、永田町、馬喰横山、渋谷に4つの拠点がある。これらの拠点は、エリアの特性も異なれば、立ち上げの経緯もさまざまだが、施設の機能や集まる人の特徴に共通点もある。

小柴「もともとターゲットをクリエイターに絞っていたわけではないので、業種や職種はさまざまです。ただ、いわゆる『クリエイティブクラス』と呼ばれる人、『0→1』で何かを立ち上げる発想を持つ人が多いように思いますね。例えば、渋谷ではVCやスタートアップの方が数多く入居しています。政治とビジネスの街である永田町にも、スタートアップや一般社団法人のような入居者が数多くいます。

一方、ビルを1棟借りて運営している馬喰横山の拠点には、東京の東側に生活圏を置くクリエイターの方が比較的多いです。もともとこの拠点は、チェーンのホテルが周辺に増えており、『このまま面白くない街になってしまう、どうにかならないか』という相談から始まっていて。1FにSUPREME COFFEEというニュージーランドのカフェに『Parlors』という名前で入ってもらったり、問屋街である馬喰横山の特徴を活かしてシルクスクリーンなどを置いたアップサイクルスタジオを併設したりしています。

また、馬喰横山は中目黒の拠点と同様に、7Fにはギャラリーが入っています。オフィスにした方が収益は上がる可能性もありますが、ある程度外部の人が混ざりあうことがすごく重要だと思っていて。入居して働いている人と、アートを見に来たりイベントをやる人が、うまく混在する空間になることを意識しています」

場をつくるのではなく、“状況”をつくる

結果だけを見ると、大橋会館もMIDORI.soも、ソリッドな計画のないところから自然発生的に生まれ、成長していったように見えるかもしれない。しかし実際、人を惹きつける場をつくるのはそう簡単なことではない。そこに至るまでには、クリエイターたちのさまざまな試行錯誤と苦労があった。

まず、今では世界中のトップクリエイターを惹きつけるまでに成長したMIDORI.soも、最初から多くのクリエイターたちで賑わっていたわけではない。人の集まらない苦節の期間もあった。立ち上げ当初から入居していた大西によれば「面白くなり始めたのは3年くらい経ってから」なのだという。

小柴「MIDORI.soは『働くってどういうことなんだろう』と考え、『自分たちだけでオフィスを借りるよりも、みんなでシェアした方がいいよね』という考えから始まりました。しかし、当時はシェアオフィスという概念も今ほど一般的ではなく、その文脈をどう伝えていくかが課題でした。広告費もありませんでしたし、どうやって営業していけばいいのかもまったくわからなくて。最初は『誰でもごはん食べに来ていいよ』というランチ会をやったりしましたね。

やっぱり、『かっこいい場所をつくったから、みんな来てよ』というスタンスでは人は集まらないんです。私の師匠の黒崎さんは、よく『どういう場をつくりたいかではなく、どういう“状況”をつくりたいのか』と言っています。『場づくり』という言葉は絶対使わない。“状況”は刻々と変わっていくものなので、自分の理想としている“状況”をしっかりと描いて、それをつくり続けていくことが大事なんじゃないかと思います」

「どういう場をつくりたいかではなく、どういう“状況”をつくりたいのか」

小柴から語られたこの考え方は、あえてコンセプトを定めずに進んだ大橋会館の場づくりの考え方にもピタリと符合する。

大西は、大橋会館の魅力は建物ではなくあくまで人にあり、それをクリエイティブにも反映していったのだと語る。

大西「Webのビジュアルをつくることになったんですが、大橋会館には、ラグジュアリーホテルのような写真を撮れるような場所がなくて。じゃあ、いったい何が大橋会館の売りなのだろうかという話をしたときに、やっぱり建物ではなくて、ここに集まる人々が主役だろうという結論になりました。そこに集まって欲しい人物像を考えた時に、撮影はファッションの撮影のような感じで撮るのが良いのではという話になりました。

そこで、各業態ののキービジュアルには、実際に大橋会館に入居するという編集者の長嶋太陽さんを巻き込んでディレクションをしてもらい、プロジェクトメンバーが集まっている写真を撮って使いました。施設の写真で、こうした人の入った写真を使うことはあまりないと思いますが、結果的には、大橋会館を象徴するいいビジュアルになったのではないかと思います」

豊かなコミュニティには、新たな“状況”が生まれ続ける

そこに集う人や街との相互作用を通じて、絶えず変化し続ける。だからこそ、「場」は難しくて面白い。大橋会館とMIDORI.so、共通する部分を多く持ちながらも2つの異なるフェーズにあるこれらの「場」は、これからどんな変化を遂げていくのか。

トークイベントの最後に、大谷と小柴の2名より、両施設とプロデューサーとしての今後の展望について、以下のように語られた。

大谷「これは大橋会館に限らないことではあるのですが、自分自身に対する問いとして、『その場所が常に流動的に動いているような状態を保つにはどうすればいいのか』と考えています。やっぱり、人の動きが一定の状態に閉じてしまうと、コミュニティとして面白くなくなってくる。

そこで、たとえば自社で運営している拠点では、企画を打ったり、コミュニティに新しい人を入れる取り組みをしているんですが、そうした流動性を保つための仕組みを大橋会館でも実現するのが直近の目標です。具体的には、『コミュニティディレクションチーム』を置いています。まずはこのチームを機能させることで、自分たちが直接関わらなくても流動的で豊かなコミュニティをつくっていけることを証明したいと思っています。

また、この大橋会館のプロジェクトは暫定利用という枠組みの中で動いていまして、いずれどこかのタイミングでは、この建物自体がなくなる予定です。そして、建物がなくなるタイミングで『これからどうしよう?』と考えるときに、『大橋会館でこういう動きがあったんだから、池尻ではダサいことはできないよね』みたいな議論とか、『大橋会館に関わっていた〇〇さん』みたいな会話が生まれてくると面白いなと思っていて。そういう“状況”を現在地点からつくっていきたいですね」

小柴「10年以上もやっていると、入居している人も運営している人もだんだん年をとってくるというか(笑)。若いクリエイターやデザイナー、新しく仕事をする人に出会いにくくなっているという事実はあります。なので、MIDORI.soとしては、そのあたりの世代交代というか、世代の混ざりあいをどう実現していくかが、これから取り組まなければならない大きな課題ですね。

あと、最近『Future Diversity』というテーマを掲げたんですけれども、どうやって未来や世の中を変えていくかにしっかりと目線を置いていきたいとも思っています。『ゼブラ企業』という言葉も出てきていますが、そういう意思を持った企業や人たちが集まってくる場にしていきたいです」

Credit
取材・執筆
藤田マリ子

1993年生まれ、新宿区在住。京都大学卒業。株式会社KADOKAWAにて海外営業、書籍編集に携わった後、『FastGrow』の企画・編集職を経てフリーランスへ。ビジネス・ノンフィクション領域の企画・執筆・編集を手がける。編集作に『人生を変えるサウナ術』『文豪どうかしてる逸話集』など。 2022年より、代々の家業である日本茶専門店・東京繁田園の企画としても活動開始。趣味は競技ダンス、0歳児子育て中。

撮影
今井駿介

1993年、新潟県南魚沼市生まれ。(株)アマナを経て独立。

編集
石田哲大

ライター/編集者。国際基督教大学(ICU)卒、政治思想専攻。ITコンサルタント、農業用ロボットのPdM、建設DXのPjMを経て独立。関心領域は人文思想全般と、農業・建築・出版など。

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